人口ピラミッド
少子高齢化と言われて久しいが、30年前の小学校の教科書にもこの事は書いていたと思う。
ピラミッドとは、底辺が広く、そして頂点に行くほど狭くなるものだが、もはや人口ピラミッドとはいえるものではなく、人口ひょうたんと言っていいほどに、団塊世代と団塊ジュニア世代に人口が集中してしまっている。
この図でいう1950年は戦後5年経った頃で、団塊世代がこぞって生まれ幼児としてベビーブームという名前がついたころであり、ピラミッドとはこの頃だけの状態なのである。
年金や保険などは、この構図を前提に組み上げられた仕組みであり、積立と支出のバランスが良い状態(ピラミッド型)だけ機能するものである。
このピラミッドは、ネットワークビジネス(ネズミ講)や怪しい宗教でも使われる手法で、騙して底辺の人間を増やし、頂点だけが儲かる仕組みとまるで一緒。
これはFacebookなどでも当てはまる。
【電通】SIPSより
要は、頂点にならねばならないということ。
これは会社員でも同じである。
株主や経営陣が頂点であり、その下に組織としてピラミッドに組み込まれる。
高度経済成長時には、国民総中流階級となり、それでも生活は満足度が高かったが、この景気低迷により、満足度は下降している。
当然、貧富の差が広がり、結婚や出産の希望も無くなり、さらに少子化へとまっしぐらなのである。
この問題を解決していくためには、当然少子化の打開なのであるが、子供を産める崇高な役割は残念ながら男性では担えない。
女性が子を生み守るという環境が無ければ、少子化打開などあり得ないのである。
それにも関わらず、男女平等の元、女性が社会で活躍できるようにという事ばかりが先行しているように思えてならない。
男性が家庭に入るのも良いが、産める体では無いという事。
女性も産めない事を苦しんでおられる方も多いが、男性は元々産めないのである。
だから、女性が産める環境を如何に作っていくかを議論すべきなのに、社会復帰する仕組みや子供を預ける保育等が注目され続け、本来の出生率を上げる事をほったらかしているように思える。
こんな状態であれば、ますます国家は先細り、それこそ底辺となる子供たちがかわいそう。
男女平等も良いが、役割という生態的なものを念頭に入れた議論により、少子化打開策を真剣に取り組んでほしい。